激動の幕末・維新期、新政府の外交交渉を担い奔走した宗城の直筆日記!『伊達宗城在京日記』に未収録の一級史料を原文翻刻とともに現代語訳・充実の補注を付け公開!

『伊達宗城公御日記 明治元辰二月末より四月迠在京阪
 ─慶応四年三大攘夷事件関連史料その二・その他─』

『伊達宗城公御日記 明治元辰二月末より四月迠在京阪
 ─慶応四年三大攘夷事件関連史料その二・その他─』

監修:宇和島伊達文化保存会
編纂:近藤俊文・水野浩一
   [宇和島歴史文化研究会]


A5判並製
112頁・口絵2頁
定価 1,760円(本体1,600円+税10%)
ISBN978-4-902416-37-4


 宇和島伊達文化保存会には、宇和島藩伊達家初代藩主秀宗から九代藩主宗徳にいたる判物、系譜・系図・履歴、辞令書、建白・意見書、藩主直書、書翰・日記、及び藩政全般にかかる諸史料など、約4万点の大名家文書を保管されている。また、これらの原史料とは別に、筆写された稿本史料が、「藍山公記」と題する八代藩主伊達宗城の伝記稿本181巻をはじめとして1,500点近く残されている。
 本叢書は、これらの原史料及び稿本史料から、七代藩主宗紀、八代藩主宗城、九代藩主宗徳の時代に焦点を充てて興味深いものを精選し、シリーズとして発行するものである。

 第4集は「慶応四年三大攘夷事件関連史料その二・その他」として、宗城が幕末、明治元辰二月末より四月までの出来事を綴った直筆日記である(略称:御日記②)。
 本書は、『伊達宗城公御日記①』に続く、明治元年2月末から4月までのわずか2ヵ月間の日記ではあるが、パークス公使襲撃事件をはじめ、外国公使団による初の天皇謁見、明治天皇の大坂親征行幸といった、新政府が直面した重要懸案に関する内容の要点が簡潔に記されている。また、新政府内に早くも胚胎しつつあった権力掌握の主導権をめぐる動向を注視し、独自の経綸を吐露しており、極めて興味深いものである。事態収拾の重責を担い奔走する宗城公の未公刊直筆日記の続編。
 今回も『伊達宗城公御日記①』同様、読者のご要望に応え現代語訳と詳細な人物注を付し、内容がより理解できるように努めた。


〈本書の内容〉

●第四集発行によせて(宇和島伊達文化保存会理事長・伊達宗信氏)
●史料(翻刻・現代語訳)
 「伊達宗城公御日記明治元辰二月末より四月迠在京阪」(近藤俊文・水野浩一)
●【解説】「御日記明治元辰二月末より四月迠在京阪」(近藤俊文・水野浩一)


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