激動の幕末・維新期、新政府の外交交渉を担い奔走した宗城の直筆日記!『伊達宗城在京日記』に未収録の一級史料を原文翻刻とともに現代語訳・充実の補注を付け公開!
監修:宇和島伊達文化保存会
編纂:近藤俊文・水野浩一
[宇和島歴史文化研究会]
A5判並製
104頁
定価 1,760円(本体1,600円+税10%)
ISBN978-4-902416-46-6
宇和島伊達文化保存会には、宇和島藩伊達家初代藩主秀宗から九代藩主宗徳にいたる判物、系譜・系図・履歴、辞令書、建白・意見書、藩主直書、書翰・日記、及び藩政全般にかかる諸史料など、約4万点の大名家文書を保管されている。また、これらの原史料とは別に、筆写された稿本史料が、「藍山公記」と題する八代藩主伊達宗城の伝記稿本181巻をはじめとして1,500点近く残されている。
本叢書は、これらの原史料及び稿本史料から、七代藩主宗紀、八代藩主宗城、九代藩主宗徳の時代に焦点を充てて興味深いものを精選し、シリーズとして発行するものである。
第7集は第5集・第6集に引き続き「宇和島・仙台伊達家戊辰戦争関連史料 その三、東幸供奉日記」として、宗城が幕末、明治元辰6月より11月までの出来事を綴った直筆日記である(略称:御日記⑤)。
鳥羽伏見の戦いのあと、佐幕派の東北諸藩は仙台藩や米沢藩を中心に奥羽越列藩同盟を結成し維新政府に抗し、宇和島藩の宗藩たる仙台藩はついに朝敵とされるに至る。本書は複雑な藩論をかかえ、深刻な焦燥感に苛まれながら、事態の打開策を必死に模索する宗城の激動の日々を浮彫りにしている。戊辰戦争をめぐる宇和島藩の混乱は明治2年まで続くが、本書はその前半期の様相を克明に記録した異色の日記である。
今回も既刊の『御日記』シリーズ同様、読者のご要望に応え現代語訳と詳細な人物注を付し、内容がより理解できるように努めた。
〈本書の内容〉
●発行によせて(宇和島伊達文化保存会理事長・伊達宗信氏)
●史料(翻刻及び現代語訳)
「伊達宗城公御日記 明治元辰六月より十一月迄 在京」(近藤俊文・水野浩一)
●【解説】「御日記 明治元辰六月より十一月迄 在京」(近藤俊文・水野浩一)
●人名索引
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