領有時の台湾社会の諸相を活写した未見の第一級史料、ついに公刊!
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『日本領有初期の台湾』 ─台湾総督府文書が語る原像―
中京大学社会科学研究所台湾史料研究会〔編〕
A5判上製・カバー装
590頁
定価 8,360円(本体7,600円+税10%)
ISBN4-902416-08-5
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日清戦争後台湾を領有した明治政府は、自立化した領域としての統治を目指した施策を模索した。そのために明治28(1895)年設置された台湾総督府は、台湾の実態を正確・詳細に把握することに努め、さまざまな実態調査を行った。その調査は、社会の実態、宗教や習慣、衛生医療、教育、農業、茶業、水産業、塩業などの産業、都市構造から陸運・水運・海運・港湾・橋梁等の産業基盤、流通など、あらゆる分野に及ぶ膨大なものだった。
本書は、台湾統治政策の基本を決定するに際し重要な情報となった、これら実態報告書のうち、史料的価値が高く、かつ資料的信頼度の高いものを精選・収載した叢書の第一弾である。民俗史的にも興味深い史料が多々含まれている。各史料には解説を付し、読者が当該史料の背景や内容を理解する手がかりとしている。
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