転換期の政治・軍事・社会運動の実証的研究に不可欠な史料群
田中義一関係文書
【山口県文書館所蔵】
編修 岩壁義光(宮内庁書陵部編修調査官)
小林和幸(駒澤大学助教授)
広瀬順晧(駿河台大学教授)
●マイクロフィルム:26リール
定価 726,000円(本体660,000円+税10%)
別冊(目録・主要史料一覧/A5版・202頁)付き
山県有朋を頂点とする長州閥の直系として、陸軍の中枢部を歩んだ田中義一は、
のちに政界に転じ、立憲政友会総裁として首相に就任した。その間の外交・内政両面にわたる施策には
厳しい評価が下されているが、大正から昭和初期にかけての転換期の政治・軍事・社会運動の過程を実
証的に追求するためには欠かせぬ人物である。
しかし、田中義一に関する系統だった研究の蓄積は乏しい。それには史料利用上の制約も大きいように思われる。本企画は、田中義一に関する基礎史料を学界に提供し、田中義一とその時代の歴史的位置づけを再検討し、近代日本政治史研究の深化に寄与せんとするものである。
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